0776-24-0630 受付時間 9:00~17:00

モノづくりについて

HOME > モノづくりについて

シルクはとてもデリケートな繊維です。
桑畑から養蚕、製糸、製織と人の『手』によって丁寧に作り上げられます。生き物だから、時に機嫌の悪いときもあり、糸切れや、糸フシなど欠点に繋がります。

荒井株式会社では、そのような欠点をより少なく抑えるために、原料である繭、生糸を取り扱う仕入先様と密に連携をとり品質のよい6Aクラス以上の原料を安定的に確保できるよう努めております。

また製織は、福井県内の機業場と取り組み、職人の高度な技術と経験によってクオリティの高い生地を生産しております。古来より受け継がれている伝統技法と、近代的ニーズを融合させた織りの技術です。

荒井株式会社は、よりハイクオリティーな品質を追求するパートナーと共に、これからもモノづくりに挑戦し続けます。

シルクとは

天然繊維のなかで唯一の長繊維。

桑の葉を食べ成長した蚕は、約3d(デニール)という極細の糸を、約1,200メートルも吐き続け繭を作り上げていきます。(デニールとは糸の太さを示す単位であり、日本人の平均的な髪の毛の太さが50d~60dほどです)

シルクはタンパク質からできており、蚕が分子を引き伸ばしながら2本引き揃えに作った繊維を『フィブロイン』、その表面を水溶性の『セリシン』というタンパク質で覆われてできた構造になっています。
吸湿性・保湿性に優れ、冬は暖かく、夏は涼しい、UV効果も兼ね備えた肌にやさしい繊維です。

本物だけが生み出す、上品な光沢、滑らかな風合いと適度なコシ、そしてストレスのない肌触り。
自然の恵みを受け、人の手によって作り上げられる『シルク』は、とても神秘的な繊維です。

自然の恵みを受けて育った繊維『シルク』

手から手へ。沢山の工程を経て絹は作られます。

桑畑から

蚕は餌となる天然の桑の葉を食べ、約7~8㎝にまで成長します。

桑畑

桑の葉を食べ成長した繭は、蔟(まぶし)という仕切られた部屋へ移動し、頭を8の字に振りながら糸を吐き繭玉を作り始めます。

繭

生 糸

製糸工場に移された繭は、汚れがないか、大きさが均一か1粒1粒丁寧に仕分けされます。 その後、繭から解した糸を何本かに合わせ、ある程度の太さにつくりあげ生糸が完成します。

シルクは、世界シェアの約90%が中国で生産されています。荒井株式会社では、その中国のなかでも厳しい品質基準をクリアした”6A”クラス以上の上質な生糸を使用しております。

6Aとは?
生糸の等級を表します。
等級には、2A、3A、4A、5A、6Aとあり、”6A”が最も高品質なグレードになります。
品質検査は、繊度偏差(糸の太さのバラつき)、節点(フシの多さ)、強度、伸張度の検査項目によってランク付けされます。
荒井株式会社が使用している生糸は、中国国家機関である、商検局によってランク付けされた、”6A"以上の生糸を取り扱っております。

流れ

生糸

整経・製織

糸繰りを終えた生糸はタテ糸とヨコ糸に分けられ、タテ糸は1本1本細心の注意を払い整経へ、ヨコ糸は管巻きへと進み、織機に掛けられさまざまな組織、風合いに織り上げていきます。
生機を検反した後は、精練加工に入ります。

整経・製織の流れ
1.糸繰り 2.整経 3.管巻き
4.緯糸セット 5.製織 6.生機検査
7.検反処理 8.精練工程へ

精 練

織りあがった生機は、精練工程へと移ります。
手作業でじっくりと時間を掛けて精練し、糸の表面を覆っているセリシンを落とします。
その後、水洗~乾燥~幅だし仕上げと工程を進み、ようやくシルク本来の光沢と滑らかな風合いを生みだします。

精練

入荷・ストック

精練後の白生地は、全て当社へ入荷し、規格通りに加工を施されているか1本1本チェックします。
検査後は、加工ロットごとにダンボールに箱詰めし、即日出荷体制を整えています。

入荷・ストック